洋上風力関連設備、展示説明用模型

今回は株式会社サステナブルワークスさまよりご発注いただいた模型のご紹介です.このたび洋上風力発電などに使用する関連設備である海洋構造物用昇降装置「セキュアラダー」の説明用模型を制作させていただきました.「セキュアラダー」は従来型の梯子より安全に作業船から洋上風車などに移乗できる梯子です.

JRE、流体テクノ、サステナブルワークスおよびシバタ工業と共同で洋上風力発電における作業安全性を向上 | ジャパン・リニューアブル・エナジー株式会社のプレスリリース (prtimes.jp)


この模型はラダー部分の展示説明のために設計・製作された模型で、忠実なスケールモデルではなくデフォルメされたモノパイル型基礎を持ったデザインとし、同時に専用にデザインされた風車とCTVがセットとなった直接動かしながら実演展示ができる構造になっています.

肝心のセキュアラダー部は黄色いモノパイル基礎のトランジションパートに設けてあるオレンジ色の部分となっています.このトランジション部分はモノパイルの軸回りに回転する機構を備えており、180度裏面にある通常型梯子と簡単に切り替えて展示をすることができるようになっています.これにより通常型と対比させた比較展示ができるようにデザインされました.



またラダー部は人形の手に嵌り、掴まれるサイズに調整され、梯子に人が取りついた状態の展示もできるようにされています.



組み立てると風車の直径は80㎝以上あるかなり大きな模型ですがいくつかに分解すると旅行用スーツケースサイズに収まるようにデザインされており、さらに工具レスでの組立・分解が可能です.



付属のCTV模型は双胴型で、展示状態に応じて船首のゲートが観音開き状に可動するようになっています.(マストやクレーンなどの艤装品は挿しこみ式で簡単に付け外し可能)


風車ナセル内にはギアードモーターが内蔵されており、スピードコントローラーでゆっくりとした回転状態に設定して展示可能.大きな風車はトルクリミッターを介してハブにつながっており、回転中に物や人があたったりしてもても壊れたりケガをしにくい造りになっています.各ブレードは工具レスのはめ込み式でお好きなピッチ角の展示状態で固定できます.